切ナクテ、恋シイ、ヒト。

何も言わないアタシに
彼は続けて言った。


「じゃ、その約束、
今、聞いてもらおうかな・・・」


彼はアタシの肩を両手で押さえて身動きが取れないようにした。





でもそこにはいつもの傲慢な態度はなかった。




・・・やさしい表情の

彼がいた。






アタシは動けなかった。


違う、動かなかった。




そしていくら約束だっていってもいつもならひっぱたいて怒鳴るのに

今は黙ったまま

彼を見つめている。




夕焼けの。


あかね色の世界の中で2人ぼっちみたい・・・。

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