切ナクテ、恋シイ、ヒト。
「こないだのホラ、新しいクラブの申請、
あれどうやら先生のほうからは同好会としての許可は出たらしいから
予算的にはクラブよりも低い金額設定できそうなんやけど・・・って話」
「うん・・・」
「うん・・・って・・・。
ホンマに寿賀野さん憶えてる?
ホラ、前に寿賀野さんに用事があるとかで北高の伊勢田くんがここに来たとき。
あんときに申請があってアタシと一之瀬さんで話し合いしてたやん?」
松久保さんが早口で説明する。
あぁ・・・。
あのとき。
優がアタシに制服のリボンを返しに来たときか・・・。