変革の時
1.プロローグ
-地球-
宇宙が誕生し、その成長の過程で誕生した惑星。
"人"という名の生物が知恵を付け、
それは神の想像を遥かに超えて進化した。

そして・・・
進化しすぎた人々は、様々な物を生み出した。
少しでも楽に、少しでも快適に・・・
そしてそれは、地球を蝕む存在となった。

逸早くそれを察知し、警鐘を鳴らす人々も現れた。
しかし、微温湯に浸かりきった人々は抜け出せなかった。

環境破壊、温暖化。
少しでも少なく。
少しでも回復を。
断ち切れない欲望の中で、傷跡は確実に刻まれていった。

そして西暦2320年・・・
ついに地球は限界を迎えた。
幾つもの大陸は海の底へと沈み始めた。
そんな中、人工の大陸を作り出そうという動きが始まった。

-命を賭した時間勝負-

全ての大陸が沈む頃、
灰色が広がる広大な大陸が姿を現した。

人工の大陸-レグレット-

既に後戻りを出来ない人々が、出した結論。
それは、科学によって出来た傷を科学で戻す事だった。

偽の自然を作り、住み良い環境を作り出す・・・
科学によって。

もはや地球が与える物など何もなかった。
風も、熱も、水も、光も・・・
全てが科学で生み出された虚栄。
その莫大なエネルギーを支えるのはコア。
地球の真ん中に位置するそれは、膨大なエネルギーを持っていた。

コアがなくなる前に、新惑星への移住を・・・

そう考えていた人々の願いは、虚しくも散る事となる。
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