手の口
学校の授業中にポテチが急に、お腹が減ったと駄々をこね始めた。

姿は見えなくても声は聞こえるので、ずいぶん小声のお願いだ。

「なー、香(あたしの名前)~おなか減ったぞー!」

「もうちょっと我慢しな。今授業中だぞ。」

「いいじゃん、いいじゃん。弁当の中に梅味チップス入れてただろ~。おくれよー。」

「しょうがないな~。」

この会話を小声でしていると、前の席の女の子が後ろを向いて

「何か言った?」

と聞いてきた。あたしは、「なんにも?」

といった。あたしはこの前の席の女が嫌いだ。

なぜなら、大悟君と1年も交際しているあのカフェイン女だからだ。
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