続・幸せの契約
「ごちそうさまでした。」


大和さんはフォークを置くとゆっくり立ち上がった



そして
静かに私に向かって歩き出す



どうしよう…


どうしよう…



少しずつ縮まる距離に
私はどうすることもできず
ただ立ち尽くした

微かに膝が震えてる



そして
私の前で大和さんの足は止まった



切れ長の目が
澄んだ瞳が
私を真っ直ぐに捕らえる



無意識に拳を握っていた
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