続・幸せの契約
「一番…一番鈴様のお側にいながら、お辛いときに…わ、私は何もすることができずっ…

くっ…ふっ…!」



由香ちゃんの真っ直ぐな思い


私を慕って
ここまで思ってくれるなんて…



申し訳無くて
由香ちゃんの気持ちが
嬉しくて



鼻がツンッと熱くなって涙が零れた


「ごめん…ごめんなさい。沢山心配かけて…迷惑かけた…。
ごめんなさい、由香ちゃん。」



「うっ…鈴様ぁ…―!
お帰りになるのを…ずっと…ずっと…お待ちしておりました。」


由香ちゃんの肩越しに
使用人みんなの顔が見えた


黒木さん
番場さん


みんなが優しく微笑んでくれる


胸が熱くなって
涙がさらに流れ落ちた


「心配かけて…ごめんなさい。

―…ただいまっ…。」


心からの言葉



「「お帰りなさいませ!鈴様。」」


返ってきたのは
温かくて
優しい気持ちの沢山こもった言葉だった
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