続・幸せの契約
「ただいま。」

「お帰りなさいませ。大和様。」

使用人が大和さんを出迎える


少し疲れた表情の彼

階段を上がりながらネクタイを緩める


「鈴は?」


「鈴様は先ほどお休みになられました。一時間ほど前まで、大和様をお待ちになっておいででしたよ。」


使用人の言葉に顔を緩める

そして
静かに私の寝室に入った



ベッドで寝息を立てる私の頬を撫でる


「ん…
犬居…さん。」


私の寝言に少し驚いて
複雑な表情の大和さん


そのまま

寝室を出ていった
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