続・幸せの契約
「鈴様…?」


由香ちゃんの声が遠い


「大和様も断れるのなら断っていたと思いますよ。
お出掛けになる間際のお顔はとても…」


「もう、いいよ。
わかったから…。」


由香ちゃんの言葉を遮って部屋を出た


「鈴様っ?!
どちらへっ!?」


「着替えて大学に行くの…。今日は1限から講義だから。」


やりきれない思いが1日の始まりを暗くする



はぁ…



適当に服を選んで袖を通す


朝食も摂らずに屋敷を出た
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