季刊『お屋敷ハンター』
運のツキどころか、初めッから仕組まれたもののように思えてしまう、オレの心て荒んでる。


「オレだけ素性知られちゃって、個人的に利用されたり脅されたりしたら、全面的に責任とってくれるんでしょおね」

「もちろん。君は本センターの」

「人身御供として」

「センターの代表として事態に向かうことは、これまでの仕事とまったく変わるものではない。いつものように全面的に組織的に、フォローは為されていくはずですよ」

「はず」


「そもそもが脅されるような汐崎君でも、差し出されるような汐崎くんでもないじゃないか。そんなはずがないでしょう」
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