季刊『お屋敷ハンター』
「ミヨさんそんな優しさの欠片もない」

「教えてあげましょーか。アンタはね、石と一緒に移築されちゃったのよ。おそらくだけどこれは当たってるわよ。バッカね、寝てたんでしょ、石の中で」


塔の一部の石ならば、そりゃ当然の動きなんですが。

……ミヨちゃんみたいにあからさまにバッカねとは思わないが、積極的にかばいもできない。

状況、考えたらやっぱり、言わないけれど思えてきてしまった。
バカだ……。


「なんでついてきちゃったの……」

「知らないモンっ、寝てる間に運ばれちゃったんだもん、あたしのせいじゃないモン。ここはどこなのよぉっ。あたし、どうしたらいいのぉ」


「どうしたら、て」
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