季刊『お屋敷ハンター』
例えて説明したらわかりやすい。


阿呆相方であれど恵子さんなら、この屋敷の前に降りたその場で、塔の中の石に異質を感じ取るだろう。

手をかざせば石の中から出さないままに、精霊ちゃんとの対話を行い、さらにはその場で元居た場所にと送り返すことも可能。

実際そんな風に展開していたとしたら、本人、チャンスとばかりに一緒にイギリスに飛んで行くに決まっている。

四次元自在の無鉄砲娘。それが鳴海恵子の正体だ!



 ――展開間違えた。

そうではなく、うちんとこのお偉いさんの言なんかを信じちゃうところが、ミヨちゃんたら青い青い。

それこそ百鬼夜行を舌先で転がすよーな奴らなんスよ、あやつらは。

ミヨちゃんがつっこんでこないことをいいことに、しらっとオレ何ぞを寄こしたのだ。

そういう奴らなのだ。まず敵を知れ(笑) 立ち向かうならね。
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