この世で一番大切な人へ~モデル~


「うん!!シンちゃんの部屋って昔から場所変わってない?」


「ええ。同じよ。」


「分かった!じゃあさくっと起こしてくるねッ」


「おい。」


ビクッ


「えっ!?」


「お前…夕奈か?」


「大地ぃーー!!」


「やっぱり夕奈かあ。」


「久しぶりだねッ大地。」


「大きくなったな。」ニコッ


このいかにも優しそうな人は二宮大地。実際には、この辺で知らない人はいないくらいの超ヤンキーでシンちゃんの2つ年上のお兄ちゃん。二宮家の次男なんだ。こんなに荒れてる大地だけど私には昔からスッゴい甘いんだ♪


「そういえば今日はどうしたんだ?こんな朝から。」


「シンちゃん起こしにきたの」


「…やっぱりシンかよ。」ボソッ


「えっ?何か言った?」


「あっいや何でもない。全くシンもあの年でよくやるよ。」


「だよねー。」


「まっ頑張れや!あっ俺今日お前らと一緒に学校行くから。」


「うん。分かった。ってか大地と学校行くのも久しぶりだよねー」

「そだな。まあとにかくシンを起こさないことにはどうにもならんからシンを起こしてくれ!」

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