僕の涙は輝いた
「なんのため…?
生きることに
理由なんてあるのかな。
俺はないと思うな」
「あたしは人間、きらい
でも―――…」
キーンコーンカーンコーン...
空愛の言いかけと
同時にチャイムが鳴った。
もうクラスに
入ってないとまずい…
入学式が始まる
「そろそろ
クラス表見に行くか?」
「…そっ、そだね」
「一緒のクラスだといいな」
「うんっ」
僕は空愛が
言いかけてたことを
聞き返すことはなかった。
これが僕の
第一歩の間違いだったんだ。