切な連鎖ーセツナイレンサー
クラス替え


春。

今日の天気は快晴。

雲1つない青い空だった。


今日はクラス替えの日だ。

教室内は騒がしい状態。

1年のクラスも、
これで最後だと思うと
なんだか切なくなる。

でも、新しい仲間と新しい教室で
過ごすこれからの1年間も、
なかなか楽しみだったりする。


色々な期待に、
胸ふくらませている
アタシの名前は、


「岡 晴菜」
(オカ ハルナ)

女子みんなからハルと呼ばれている。


「ハル〜クラス違ったら最悪だね
ウチさぁ、ハルがいないと
ほんと生きてけないよ〜。」


そう不安げな顔で話すのは、
アタシが中学で1番初めにできた親友。


「朝本 奈之香」
(アサモト ナノカ)

奈之香はクラスのムードメーカーだが、
クラス1のお馬鹿さん。

いつも相談を聞いてくれて、
礼儀正しいがとにかく面白い。

「そうだね、奈之香がいなきゃ
アタシもだめだわ〜。」


「クラス違ってもいつでも遊び来てね?」


不安げに奈之香が言う。


「余裕だし〜♪・・・あっ!
みんなー先生きたっぽいよ。」


みんな一斉に席につく。


「ガラガラガラ」


「今から新しいクラスの紙配るぞ〜!」


そう言って先生は配り始めた。



もしかしたら
今この瞬間から、
アタシの切な連鎖は、
始まっていたのかもしれない。
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