奇跡をあなたに
望はとても美味しそうにお菓子を食べていた。


どこにそんなに入るのかな~


痩せてるのに。


「幸~幸も食えよ~」

「私お腹いっぱいだから~」


「え~1つでもいいからさ~」


「1つの意味はなんなの?(笑)」


「いいから食べろよ~(笑)」


「いらない。」


「そぉ。ならいい。」

「....いる。」


「えッ(笑)」


「ちょ~だい!」


「仕方ないなぁ~(笑)」


パクッ

「あッ」


「えッ」


「10円」


「は?」


「一個食べたけ~10円いただきます。」


「はぁ~望ばか?」


「うるせ~よ(笑)」


そうしているうちに時間は夜の10時。


「あ~もう10時か~俺そろそろ帰るな~」


「あッうん...。」


私はなぜか望とまだ一緒にいたかった。

「じゃあ今日はまじありがとな~また作ってな。」


望が玄関に向かっている時。

「望、今日はもう遅いから~と、泊まれば?」


「どした?今日幸変だぞ?」


「べ、別に。」


「嬉しいけど、やっぱそれはダメだろ。一応俺男だし!そんな簡単に男は泊めるなよ。じゃあな~」


バタッ


....簡単じゃない。

私は思わず望を追いかけた。


今さっきまでやんでいた雨がまた降っていた。



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