奇跡をあなたに
次の日、望は迎えにこなくなった。


学校につくと望はもういた。


席を見ると、望の横には香苗がいた。


私の席に座っている。

その席に行き、私は香苗に言った。


「そこ私の席なんだけど?」


「はぁ?あんたの席あっち!」


???


香苗の指を指した方を見ると前の香苗の席だった。


「どうゆう事?」


「席変えたの!あんたみたいな奴、望の側におけないから。」


「....。」


私は何も言わず前の香苗の席に座った。

望は何一つ話さなかった。


私はその場が耐えきれず鞄を持ち教室を出た。


私はまた1人。


やっと友達ができたって思ったのに。


本当は彼女ができた事を喜びたい。


でも、相手が香苗だから....喜べないよ。



私は河原には行かなかった。


望といた場所でもあるから。


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