奇跡をあなたに
私は家に帰る事にした。

ポツポツ ーザァザァザァ

雨が降りだした。


もう10月の終わりだから寒い。

あの望と一緒にいた日を思い出す。


そう考えると涙が溢れてきた。


雨と一緒に流れる涙はとても冷たく感じた。


どれだけ、望が大切か。

それを何よりも感じた。


望を友達としても好きで、1人の男としても好きで。


そう思わしてくれたのは望だった。


同情でもいい。

私は楽しかったから...


望といる時間が何よりも幸せだった。


だからこれ以上、望に関わる事はできなかった。


好きだから。


望が香苗と付き合う事を決めたんなら、私が口を出すことじゃないと思った。


その日以来望と話す事はなくなった。


望も話さないし、私も話しかけない。


いんだよね?これで....
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