王子様の、花嫁探し。



「何がお似合いなの?」


女子らの後ろから覗いてきた人。



「きゃー!」

「陸戸さま!」


そう。

陸戸だ。



「何がお似合いなの?」

眼鏡を少し直した。



「これですよー! 
 矢口さんと、
 珂鉈君が表紙を飾ったんですよ!」


女の子はそう言って、
雑誌を陸戸に渡す。



「...。」

陸戸の表情が、
曇り始める。



「へぇー...」

いかにも不機嫌な顔で雑誌を眺めてる。




「ちょっと来て?」

あたしを見て微笑んで、
(微笑んだっていうか
目が全然笑ってない)

無理矢理手を引っ張った。




「え?」

「...。」


...陸戸...。







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