王子様の、花嫁探し。




頭重い...。




「栖羽ちゃん、顔真っ赤」


...ん。



オデコに手を当てる。




「そう。栖羽ちゃん熱があったの」


かっちゃんはそう言って、
体温計を持ってきて
あたしに差し出した。




「熱、測って?」


「...うん」



って、

これ...。



「あ、これ、お姉ちゃんの服だよ。

 心配しないで、
 お姉ちゃんが栖羽ちゃんの服を
 換えたから」



「あ、うん...。

 ありがとう...」



琉緒さんにまで

迷惑かけちゃった。



ベットから起き上がって、
体温計をわきの下に挟む。



ひんやりと冷たくて、

少し心地よかった。


かっちゃんはベット際に肘をついて、
あたしを見てた。










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