王子様の、花嫁探し。



「疲れたー」

そう言ってソファーに寝転がる。


「ホンマや」

陸戸はネクタイを緩め、
机に投げ捨てた。



「今日の数学、分かった?」

「当たり前やろ。この俺様やで」

「じゃぁ教えて」

「チューしたらな」

口元を上げて笑うあいつ。




「しませんっ」

「んー?顔、赤いで?」

陸戸はあたしの傍に来て、
頬っぺたを触る。



「さ、触んなっ」

「ん?」

「触んなっつってんだろ...」

「嫌なん?俺が触んの」

い、嫌ってか...。

あーもーよく分からんないっ!



「嫌じゃないやんか」

陸戸はそう言って
あたしのオデコにちゅってした。


「ちょっ」

「ん?」

な、何でそんなに平気なんだよ馬鹿...


こっちはこんなに緊張してんのに...



....陸戸の馬鹿






< 89 / 465 >

この作品をシェア

pagetop