恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~

「藤沢」・・・


この名前が出て来る度少し胸が切なくなる。


もう遠い過去の事なのに忘れてもいいのに。










「小春!バスもうすぐ到着だって!!」


小島さんの声ではっとし、呼び戻された。



「あ、はいっ!!じゃあ行ってきます!」

無線を持って小走りでエントランスを出た。


ホテルの駐車場に誘導するため一歩大通りに出てみる。


外は夕日で周りの建物が赤くとても綺麗だった。





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