恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
列席者の塊に目を向けた。

保谷さんはまだ来ていないようだ。









「あの…」



突然後ろから男性の声で呼ばれた。



「はい!」


呼ばれた方を向いてみる。



「あの、これから始まる結婚式の親族の者ですが、急いで来たもので…
部屋をお借りして着替えさせていただきたいのですが…」
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