恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
少し冷静さを取り戻して気がついた。
あ、こんなに荷物が沢山・・・
「・・・あの、
よろしければ台車がありますので
お荷物お運びいたしましょうか?」
余計なおせっかいだったかな?
「先生」の顔をちらっと見る。
その瞬間
目が合ってしまった。
体中から熱が昇るのが分かる。
少し考えた「先生」は
また目を細めて
「じゃあ、お言葉に甘えて、お願いします。」
と軽く頭を下げた。