恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~


元旦は家でのんびりし、翌日莉子と初詣に行く事になった。


お揃いで着物を着てこようとなり母に着させてもらった。

慣れない着物を着て待ち合わせ場所に向かう。



「小春~!可愛いよ~!」


「莉子も可愛い~!」


お互い誉め合うが、本当に莉子は可愛い。

田崎先輩と付き合う様になってからグンと綺麗になった。


私も誰かと付き合ったら綺麗になれるのかな。



「ねぇ、…先輩も一緒に行ってもいい?」


莉子は若干申し訳なさそうに言う。

そんな可愛らしい莉子を見て断れるはずがない。
「もちろん!いいよ。」



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