解体●閉鎖病棟
 

わたし達病院のスタッフは片山さんに『仕事復帰』を薦めます。


ご家族へ向かう負の感情を片山さんが自分自身に向け、感情を切り替える方法を見つけるよう模索します。


片山さんはとても頭がいい方です。


『本人がその気になれば』上手く行くはずなんです。


でも、片山さんにその気持ちは無い。


今、あそこにいるうなだれている姿、


あれは『自分を受け入れて欲しい』とする、彼の姿です。


ご家族に受け入れられなかった経験・心の傷が、


このデイケア室で
外来診察室で


彼をあのような姿に変えます。



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