夢みる蝶は遊飛する


私は、ただ父に認められたくて。


そしてただ母を喜ばせたくて。


存在する価値がないとは、思われたくなくて。


それだけのために、一心不乱にバスケに打ち込んでいた。




本当の孤独というものを幼い時に知っていた私は、ひとりになるのが怖かったのだ。


必要とされなくなり、捨てられることを、恐れていたのだ。




順調だった。


すべて、うまくいっていた。


うまくいっていた、はずだった。


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