夢みる蝶は遊飛する
軽んじていたのだ。
酷使しすぎて痛みを訴える膝を、私は労らなかった。
熱をもって腫れているのを、見て見ぬふりをした。
過信していたのだ。
自分は強いからと、身体も丈夫だからと言い聞かせていた。
悲鳴を上げる身体に鞭打って、走り続けた。
そのうちに、私の状態を見かねた部活の友人に、無理矢理医者に行かされた。
とても、バスケを続けていける状態ではないと言われた。
それでも私は診断を無視しつづけた。
しっかりストレッチをして、練習後にアイシングをすれば大丈夫だと、思い込もうとした。
すべては、自己満足のためだった。
ひとりにならないために、再び孤独を味わうことのないように。
私は私のために、自分を犠牲にしたのだ。