5月1日―幸せの訪れる日―
デート

蘭side



俺はふと目を覚ました。

ん…今、何時だ??

隣を見ると………えっ??瑞穂??何でお前が??

「ハッ??意味わかんねー…おい、瑞穂。」

「……ン……あっ蘭くん。おはよう」

瑞穂はゆっくり体を起こして目をこする。

「おはようじゃねーよ。お前何俺の隣で寝てんの?てかいつ来た??」

「えっいつって…結構前、かな?」

「はぁ…俺お前に家来て欲しくないって思ってること知ってるよな。」

「うん。鈴さんに見て欲しくないからでしょ?」

「…あぁ。」

「大丈夫だよ。もう知ってるじゃん。昨日見られたし。」

はぁ…こいつは…疲れる。

「……今日はホントに体調悪いから帰ってもらえるか?」

「えっ?私、だから今日お見舞いに来たんだけど…看病しようと思って。」

「そーゆーのいらねぇからさ。また学校で。」

冷たく言い過ぎた気もするけど。

まだ瑞穂も鈴にこの気持ちばらさないだろうし。

「……ぅん…また、学校で…」

瑞穂は沈んだ様子で部屋を出て行った。


はぁ…頭いてぇ…もう1回寝るとするか。

俺はすぐに深い眠りに入った。



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