5月1日―幸せの訪れる日―


そう思ったのはこの間陸が俺の家に来た日ぐらいから。


「鈴ー、そこにある鋏持ってきてくれね??」


「え…??あっ、鋏ね??うん」


持ってきたときも俺と全く目を合わせない。

どうしたんだろうか。


「鈴ーそこの辞書頂戴??」

「あ…えっっと…じ…自分でとって!!!」

いや、今鈴の横にあるだろ。

俺がふーとため息をつきながらとりに行く。

鈴のそばに来たときさっと俺から遠ざかる。

??

何がしたいんだ??

俺、何かしたか??

よくわからねー…




こんな状況だから言いたくても言えないというか。

まぁ俺の勇気が出ないんだけど。

んでもやっと決心がついた日が訪れた。

それは…

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