私は愛されていた。
『ほら、着いたぞ。先に入ってろ』


家の鍵を渡され、ドアを開けた。



『ただいまぁ〜』


なんか、もう当たり前になっていた。



『はい、おかえり』



あれ??

いつもの渡部さんに戻っていた。






『そぉ〜だった。お前に渡す物があるんだ!!』


そう言って、段ボールの中から出してきたのは‥



『帽子!?』




『そっ、帽子。まだ少し早いけど‥
ボード行った時似合ってたからさ。』


えっ!!顔赤いですよ???

そんな渡部さんを見ていたら私まで赤くなってきた。





『わっ!!』

持っていた帽子を無理矢理かぶせられた‥



『こっち見るな!!』



あははぁ〜可愛い。


少し上目遣いで

『似合う??』



って聞くと


『似合う』



って笑って言ってくれた。




『それから‥』


へっ??まだ何かあるの??
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