メガネくんと私2

「うん!わかった!
私のことも望って呼んでね、里沙。」

「私も〜!雪乃でいいよ〜!」

「ほんと?嬉しいなぁ♪
私、望と雪乃と話してみたかったの!」


里沙が手をぱちぱちと叩いて喜んでいる。


「「なんで?」」


私と雪乃の声が重なった。


「だって、雪乃はモデルさんですか?!っていうくらいの美人さんだし、望はちっちゃくて可愛いんだも〜ん!!」


そう言うと里沙はガバッと私に抱き着いてきた。


「〜〜〜!」

私が里沙にうもれてしまって苦しくてもがいていると、パッとはなれて、


「あっ!ゴメン。望が可愛いくてつい抱き着いちゃった。」

と、言ってえへへと笑った。


「あっ!そろそろ次の授業の準備しなきゃ。」

そう言って里沙は自分の席へと戻って行った。


……なんか嵐のような子だな〜。
でも悪い子じゃなさそう。


そう思いながら私も授業の準備をした。


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