旦那様は社長 *②巻*
そんなあたしたちは結婚式が終わって、会場になったホテルのスイートルームに泊まっている。
ふと隣に目を向けると、悠河がスースーと規則正しい寝息を立てて眠っていた。
しっかりあたしの体に腕は回されたまま。
眠っているはずなのに、あたしを力強く抱くその逞しい腕に昨日ーー…
「……っ!!」
昨日の情事を思い出して、朝から1人赤面してしまう。
これじゃあ本当に悠河と同じ変態じゃん!!
あたしはクルッと悠河に背を向けた。
「……っ!?」
その瞬間、背中にキスをされて体がピクッと反応する。
「ゆ、悠河?起きてたの?」
悠河はあたしの体に手を回しながらまた1つキスを落とした。
「んっ!!」
「これじゃあ悠河と同じ変態じゃん……ってお前が思ったところから起きてたよ」
ーー…それ、一番最悪。