私の道 ―(実話)―
「もういいよ…病院は一人で行くから大丈夫だよ」


封筒をカバンに入れた。


「一緒に行くよ!」

「ううん…陸も辛いでしょう?」



陸は、ハッとした表情の後に涙を浮かべた。


そして、あきれたように笑った

「……最後まで俺のことを考えてくれるんだな」


涙が溢れ出たけど、
私は無理に笑顔を作った。




「だって私、陸のこと大好きだから」


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