アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「ジュリエが行きたいなら、行けばいい。高校だって、行く気なんかほとんどなかったんだから」





高校だって行きたいとは思わなかった。





それを変えたのは中学の担任が言った一言だった。





「高校くらいは行ったほうがいいよ。長谷部さんならできるから」





生徒に向かって、青春しようよ、なんて言う熱い女教師だった。





学校に来なかった私に、正面から向き合ってくれた。





だから信じてみたのに、変われなかったのは私だ。





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