甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
はぁ……どんな人だったっけ?副会長さんって……



良い人なら良いけど……



「はぁ……なんであたし一人こんな目に……」



『キャァァァァ!!甘甘王子!!』



不意に窓から外を見下ろせば、矢吹先輩が居た。女の子に囲まれながら投げキッスをしている。



あたしには、鼻の下を伸ばしているようにも見えた。



矢吹先輩……



一瞬あたしは、裸を思い出し顔が赤くなるのを感じた。



ダメダメ!あんなの思い出しちゃ……



「胡散臭い笑顔だよな?」



え?



あたしの後ろから抱きつくようにして、矢吹先輩を見ながら城之内先輩がぽつりと呟く。



「ちょっと!なんで居るんですか」



< 112 / 618 >

この作品をシェア

pagetop