甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
居たんだ。城之内先輩……


「俺をかりんとうだと思ってさ」



思わず落としそうになったかりんとうの袋を持ち直し、城之内先輩を見上げる。


「かりんとうと、全く違いますよ」



だから、キスなんてムリ。絶対に……



「俺のもかりんとうみたいに美味しいぜ?」



城之内先輩のかりんとう?


「でも、かりんとう以外あたしは、ほしくないですから」



そう言うと、あたしはその場を後にしようとしたけど、城之内先輩の手に寄って阻止される。



「夏休みなのに、暇なんですね?」



「だから付き合ってくれる?」



え?どこに?



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