甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「……」



雪乃さんは、綺恭兄ちゃんから視線を外すとあたしに視線を向ける。



見られてる見られてる。


「クス食べちゃいたいな!亜佐美ちゃんの事」



怖っ!



食べなくても良いから!あたし不味いと思うし美味しくないし!



「綺ちゃんの家族は、雪乃の家族だもん!だから、食べ放題?なんてね?テヘテヘ……」



可愛い顔だから、似合うよ!雪乃さん……でも……


「あたし不味いと思うんで……」



そう言ってあたしは、綺恭兄ちゃんを背中をドンっと雪乃さんの方に押しやる。



「イヤン!綺ちゃんったらダ、イ、タ、ンなんだから!」



「んん!」



哀れみの眼差しを背中に感じ振り向くと、降谷兄ちゃんが手を合わせていたのだった。



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