あいしてる。
幸せな朝


トントントントン…
朝早くからキッチンで響く音。

こうやっていつも眠い目をこすりながらご飯をつくる。

ガチャ…
「ふぁー…麗那おはよー。」

毎日眠そうにあたしに〝おはよ〟と言うのがあたしの旦那さん、慶汰。

「おはよっ。ご飯できてるよ!!食べるー??」

これもいつもと変わらない会話だ。

「うん、食うー。あれ??みゆは??」

「そこ、ソファで寝てる。」

そう。あたし達には子供ができた。

3歳だからまだちっちゃい。

「さすがは麗那の子!!かわいいっ。」

この言葉、何回聞いたことやら…。

「慶汰の子ですけどー??」

「2人の子だもんな。俺が、しっかり2人を守っていくから。」

「うん。あたしも働けるようになったら働くから…」

真剣に話をしていると、みゆが目を覚ました。

「んー…まんまぁ、ぱーぱっ…!」

そう言ってみゆはあたしに飛びついてきた。

< 1 / 37 >

この作品をシェア

pagetop