鬼の花嫁
「はいはいっ!俺と美鈴は許婚なんですけど結婚して幸せになれますか?!」
なんだこのノリは…
しかも呼び捨てにしやがった
亜未子様をこっそり盗みると
苦笑いしていた
「………結婚できたならばとっても幸せになれるでしょう」
「本当ですか!?やった〜〜〜♪」
…ん
ちょっと待て
今、『結婚できたなら』って言わなかったか?
許婚ならばよほどのことがないかぎり
結婚するのは当たり前…
なのになんでそんな言い方するんだ?
「あなた、何か困っていますね」
「え?」
唐突に聞かれ一瞬思考が止まり
聞きたいと思っていたことを思いだした。