俺様執事に全てを奪われて
奇跡な軌跡で入籍
「ふふふ、これで夫婦よぉ~」

母親が不気味な笑い声をあげた

書いちゃった…よ

『婚姻届』って紙に書いちゃったよ

しかも提出しちゃったよ!

いいのか?

本当にいいのか?

今なら、区役所員の首をしめて取り返すことも可能だぞ?

わたしはとなりに立っている元を見つめた

「いいのかよ!」

「何が?」

「このままじゃ、夫婦になっちゃうだろ」

「もう夫婦だろ」

元はさらりと答える

な…なんだよ

そのクールな言い方はっ!

「次はぁ、指輪よぉ」

母親が、手を組んで楽しそうに声をあげる

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