俺様執事に全てを奪われて
初めて見た…

こんなに疲れ切っている元を…

横になるなり、意識が飛んでしまう元なんて見たことがない

いつも私より遅く寝て

わたしより先に起きて、身支度を終えている元しか知らない

元も疲れるんだね

「ごめん
わたしのせいだね
ありがとう、元」

わたしはパジャマを着ると、始業式の準備を始めた

各教科の夏休みの宿題を入れて、上履きを入れて…

明日は大荷物になりそうだ

クリーニングに出しておいた制服を表に出すと、紫桜学院高等部のクラスメートたちを思い出した

夏休み

みんなどんな風に過ごしたのかな?

どうせ
海外に行ったとか

有名人と過ごした…とか自慢し合うのだろうな


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