俺様執事に全てを奪われて
「おかしいなあ
昨日は、泣いて俺にしがみついてきたのに
俺のが出なくなるまで、何度も…何度も…」

わたしが元の前に行くと、胸倉を掴んだ

「だぁかぁらぁ…そういうことを言うなって言ってるんだ!」

「須山先輩、相変わらずですね」

小山内先輩が、くすりと笑った

…わ、笑われたぁ…

小山内先輩に、笑われたぁ

「小山内先輩と知り合いなのかよ!」

「ああ、俺が高等部にいたときに、中等部にいた
1年のときから中等部の生徒会長になってなあ…すげえ奴だと思って可愛がってやったんだ」

「またまたぁ
俺から見たら、須山先輩のほうがすごかったですよ」

小山内先輩が微笑んだ

なんだ、この二人の間に流れるまったりした空気は…

小山内先輩ってぴりぴりした人なのに

元ってそんなにすごい人なのか?

高校のとき

何をしていたんだよ!
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