僕らのベリーソルジャー
「みんな、帰らなきゃいけない時間なんだ。一悟も早く服を着て、此処出てくれる?」


少し離れた場所から、桃太にそう声を掛けられて始めて、一悟は自分にかけられた上掛けの下で、何も身につけていなかった事に気が付いた。


「げっ!どうしてだよっ!本当に裸じゃないかっ!」


焦る一悟に、手を捉まれたままの少年は、視線で一悟の隣の机の上を指し示した。
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