俺たちの反抗
煙がまだ立ち込めている中、斉藤は外に出る。

「こちらは校長の命を預かってるんだ!ふざけたことをすると、知らないぞ!たくさんの凶器もあるんだ!」

そう拡声器で叫んだ。

素早く教室に斉藤は戻る。

深呼吸する。

想像以上に廊下は煙いのだろう。

斉藤は休むまもなく、すぐに窓のほうに行く。

「いいか!ふざけたことをするな!何度も言わせるな!要求に従え!」

斉藤は叫んだ。

警官は畜生といった顔をしている。

中学生だからと言ってなめているのだろう。

校庭には、多くの生徒、親、教師、そして関係のないヤジウマたちが集まっている。

俺らは本当にすさまじいことをやっている。

前代未聞のだ。

もう後には戻れない。

俺は手のひらを見た。

できるさ。

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