俺たちの反抗
俺は途中のコンビニに入った。

なぜか・・・。

わざと遅刻するためだ。

徹底的に逆らってやる。

俺は立ち読みをして時間を潰し、ちょうど十分ぐらい遅れるように学校へ向かう。

どう考えても激怒した担任の顔が想像できる。

ガラガラガラ。

俺は勇気を持って教室のドアを開けた。

生徒たちのポカンとした顔。

クボタたちは笑っていた。

俺も笑い返す。

担任が無言で近づいてくる。

険しい表情。

俺の前でピタッと止まる。

ジーと俺を見つめてくる。

ふてぶてしいムカツク顔だ。

俺もにらみ返した。

何をされるか分かっていた。

「なんで黙ってる!先生に何か言うことないのか!」

お約束の怒鳴り声の説教。

だがここで謝ってしまったら俺は終わる。

人として終わる。

殺されたも同然だ。

「ははははははは」

俺は怪しく笑った。




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