PsychoCabala〜第7の男〜
次の日の放課後。



リカのクラスメイトが廊下から叫んだ。



「リカー!
お客さんだよー!」



リカは部活に向かう為、
帰り支度に忙しかったので
その声に振り向きもしないで答えた。




「だーれー?!」



リカの返しに
さっきの女子生徒がこう言った。



「佐和田さーん!」



佐和田!?

佐和田霧子!



その名前にリカは驚き、
慌てて廊下を見た。



霧子は長いことバイトを休んでいた為、
リカは霧子の顔を暫く見ていなかったのだ。



その『佐和田さーん』
と言う叫び声を聞いて周りの男子生徒達も

『マドンナが来た?!』と一斉に顔を上げ、
廊下側に振り返った。



そして、リカの周りに男子が群がり



「おい!リカ!
お前、佐和田霧子と知り合いなの?
紹介しろよ!」


と、けしかけた。



リカはそんな男子生徒達に拳を付きだし



「百裂拳。」



と一言だけ低い声で言った。



そのセリフで男子生徒達の顔色は変わり
『サッサッ』と両側へ散らばったかと思うと、
リカに花道を作り出した。


リカは男子生徒達を睨み付けながら
その花道を颯爽と歩き、
廊下へ向かった。

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