PsychoCabala〜第7の男〜
その後、
佳代は夏生に
あの時『何が頭の中に見えたか』を話した。



夏生は佳代に目を合わせたまま、
真剣にその話を聞いていた。



「・・・て感じなんですが。
夏生さん。

この話。信じます?」



佳代は恐る恐る夏生に聞いた。



夏生は暫く黙っていたが、納得したかの様に優しく微笑みながら言った。



「信じない。」



信じない。
やっぱりな。こんな話、誰も信じないよな。



落胆する佳代の横で夏生が言った。



「正しくは
『普通なら信じない』かな。

でも、君の言っている事が本当なら僕の疑問も解決する。」



「えっ?疑問って?」



「原付きの少年の事さ。

君が、後ろのバスに乗っていたのは話の状況から確かだろう。

君に話し掛けたと言う
『叔母さん』も
さっき署に来ていたからね。

状況説明も一致する。

だとすると

原付きの少年の事を何故君が知っていたのかが
分からなかった。

だが、その話がもし本当で
少年の事も頭の中の映像で見ていたのなら

それも説明が付くだろ。

・・・・


それに

もう一つ君が嘘を付いていないと言う裏付けがある。」



佳代は夏生の顔を見上げ聞いた。



「もう一つ・・ですか?」


「そう。もう一つ。

それは、

・・・僕の『感』さ。」

< 246 / 314 >

この作品をシェア

pagetop