PsychoCabala〜第7の男〜
その時、突然時間が止まったかの様に青竜刀の動きが止まった。



倒れ込む姿勢で前に足を出したエミの目の先、
一ミリの所に刃先はあった。



何!?



エミが目だけを横に動かす。



そこには長い青竜刀の柄に近い部分をパイプの様な物で必死に押さえている佳代の姿があった。



「佳代ちゃん!!」



エミは咄嗟に佳代の腕を取り自分の後ろ側へと回した。



エミのポルシェには
『やられた。』と言う表情の兜が
ドアの開いた車の上で笑って座っていた。



「どうして!」



エミは男に視線を戻し、佳代に叫んだ。



「だって、分かってたから。

エミさんが殺られる所、頭に浮かんじゃったから。

見過ごせないでしょ!」



佳代の叫びに、エミは苦笑し



「たすかったわ・・・

まさかさっき、私の殺される所を予知してたなんて。」


と呟いた。



だが、状況は一向に変わっていない。



むしろ、佳代を守りながら闘わなくてはならないエミは
先程より不利な状況に追い込まれた。



「これからどうなるか、佳代ちゃん分かる?」



「いえ。私が見たビジョンはさっきの所までです・・・。」



その言葉に二人は苦笑いし、額からは汗が伝わった。
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