PsychoCabala〜第7の男〜
たどり着いた所は


今まで居た近代的空間とはまったく違い、
神聖な面持ちが漂う
薄暗い蝋燭の灯りだけが灯った
扉の前だった。



多分ここは

この施設の中で唯一
『オリジナル』の場所。


はるか太古からある物だ。



二人は部屋の前に立ち止まると
入り口で深々と頭を下げた。



薄暗く静かな部屋の奥からかすかに声がした。



「帯斗。入ってこい。」



エミは帯斗に目を合わせニコリと笑い、
頷いた。



それを合図に帯斗は
真っ直ぐと部屋の中へ歩いて行った。



そこには、
木製の椅子に腰掛け
蝋燭の灯りに薄暗く照らされた
一人の老人がいた。




「お久しぶりです。・・・
・・・会長。」



そう言うと帯斗は
その老人の前にひざま付いた。


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