恋するキモチ
カン カン カン
階段を下りる音がする。

「変なところ見せちゃったね」
七瀬先生の顔が視界に入る。

まるで
今にも
涙があふれてきそうな瞳。
でも、
声だけは明るくて。


「誤解だからね」
明るくそう言った。


ごかい?
あれのどこが?


確かに七瀬先生は松先の手を握ったんだ。


手を握るってことは、

手を握るってことは、

何かあるってことだろ。
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